フラッシュ光と定常光
「ディフューザーを付けたら色が変になりました。」
そうなんですよね。歯面の反射がイヤでヘビーな装備にするほど、オレンジっぽくなってしまいます。このブログの1番人気のページがホワイトバランス補正の記事だったりするので、皆さん苦労していると思われます。最初はイロイロ試してみましたが、そのうち疲れてきます(笑)。”俺はこれで行く”と決めてしまうのがいいかもしれません。
私の場合はこの装備が一番仕事がしやすい画像になるのですが・・・
大きな問題がありまして・・・ここ本州最北端の大間町・・・風の強さがハンパないので、外に出た途端にぶっ飛んでいくのです。
これネタじゃなくホントの話(笑)。なので今はこれで落ち着きました。
車の移動が多いのですが、ぶつけてもクシャクシャにならないし、スマートな見た目もカッコイイです。
ディフューザーを変えたら一応、色被りしていないかチェックした方がいいかもしれません。以前の記事にも書きましたが
これです。地味で暗い作業・・・これが面倒ならカメラメーカー純正のRAW現像ソフトが良いです。
これはCANONの純正ソフトです。現像ソフトが違っても多少ズレがあるようです。photoshopの方が若干、黄色被りな感じです。
背景のグレーをドンピシャに合わせてもシェードガイドはえげつない汚い色になってしまいます。なぜかは判りません(笑)。私達は歯科技工士。歯を作るので、あくまでもシェードガイドが近い見え方になるポイントを探します。この時、手元を照らす照明は高演色性蛍光灯がベストです。これは、とても重要です。
と、ここまでアレコレ頑張ったのだから肉眼での見た目と同じ様な写真が撮れるはず・・・なのですが、完全に一致する事はないようです。
私達は環境や時間帯の違いを原因とする写りのバラつきから逃れるため1/200~1/250秒というシャッタースピードで撮影しています。
これはストロボが発する”フラッシュ光のみ”を光源にしたいという考えからです。実際、そのシャッタースピードのままでストロボの電源をOFFにして撮影しても、ほぼ何も写りません。
環境光の光量では何も描写できない設定ですので、室内照明の種類・壁の色・ユニットと窓の位置・午前中か夕方か・等の撮影条件の違いにそれほど影響される事のない画像を撮影できています。
しかし、私達が肉眼でシェードを判定する時は前述した様々な要素がミックスされた”定常光”ですので残念ながら、肉眼での見え方と写真の画像が完全に一致する事はあり得ないようです。
プロカメラマンさんのレクチャーを受けた時もそこはハッキリとおっしゃっていました。小田中先生が専門誌で「写真は真実を写さない。」と記されていたのは、そういう事なのだと思います。