ラボ見学
いつもお世話になっている歯科医院さんがラボ見学に来て下さいました。
患者さんに説明出来るように、ジルコニアクラウンの製作工程やシェードテイキングの注意点・口腔内撮影のポイントなどを質問して下さいました。治療の合間だけですと、なかなか深い話が出来ないので、このような機会はとても有り難いです。
歯の色合わせ(シェードマッチング)についての意見交換がメインでしたが、カメラの違いや撮り方・技工士が欲しい画像とはどういうモノか等、かなりマニアックな提案もさせて頂きましたが、とても真剣に聞いて下さいました。
セット時の立ち会いが出来ずに気になっていた症例があったのですが・・・。
明度の高いインゴットでプレスして、明度低下しない厚みをキープ
ほんの少し彩度を高くしておきます。トランスルーセントをレイヤリングしますから・・・。明度低下も大丈夫。
エナメルとトランスルーセントを築盛して黒バックで確認。
口腔内写真をバックにして、外部ステイン前のチェックをします。
残念ながらセット日にスケジュールが合わず、ガッカリしていたのですが、セット時の画像データを頂きました ♡コントラスターを使ってくれた♡
プレスセラミックで明度低下に苦しめられたケースです。ここでも明度低下恐怖症が出てますね(笑)。
歯冠中央付近の表層にトランスルーセントが足りない・表面のツヤが足りない・先端の透明感とシャープな形の表現が甘い所が反省点です。ニコンの描写力は凄いですね。こんなに上手に撮られたら、技工士さんは大変になりますね(泣)。頑張らないと・・・。
「今度、歯科医院でシェードテイクと口腔内撮影の勉強会をしたいです。」とお願いされましたが、とても良い企画だと思います。シェードマッチングは情報伝達がキモですからね。
患者さんの為に何が出来るのか・次の改善点はどこか、常に進化しようとする情熱が半端ない歯科医院さんです。その熱量は間違いなく歯科技工士にも伝わり、モチベーションの高い状態をキープ出来ます。本当に感謝しています。
とても楽しい時間でした。今後ともよろしくお願いいたします。