シェードテイクあるある
「A系のガイドだと、しっくり来なくて・・・C系を選んで撮ってみたんだけど。」
「C2が近い?・・・かなぁ。(笑)」
先生の自信無さそうな電話。どのシェードタブも合わないんですね。良くあります。合う事は無いですよねぇ。逆に・・・。
写真を撮る前に、患者さんの歯の色に一番近いシェードタブ(色見本)を選ぶのですが、この作業が意外と難しいです。この患者さんの場合ですと、Aのグループのシェードタブだと、妙にオレンジ色が強く見えたので‟しっくり来ない”と感じたのでしょう。
Cの1.5くらいに見えますね。では見やすい様に画像処理してみましょう。
C1と比較すると天然歯の歯頚部(歯の根元の所)には温かみのあるオレンジ色が見られますが、シェードタブは歯頚部の明度・彩度が低く、貧乏臭く(笑)見えます。e.maxで大失敗すると、この色になります。
C2は更に違いが判りやすいですね。e.maxで大失敗すると、この色になります。
少し違う処理をして、天然歯の色をシェードタブに貼り付けてみました。
やはりオレンジ色・赤みがあるので基本シェードはA系の方が良さそうです。A系のシェードタブと比べて、透明な層のエリアが広くて厚めなので、全体的な明度が低めに見えてしまう感じですね。透明感が少し強めなA系の色という所でしょうか。シェードガイドを明度ガイドとして使うとC系・D系のシェードタブに手が伸びてしまう事が良くあります。
ユニット(治療の時に座るイス)の近くに窓がない・天気が悪く太陽光が少ない時なども、C系・D系のシェードタブがドンピシャに見えてしまう時があるのですが、後で画像分析をしてみるとA系である事がほとんどです。A系・C系・D系の3パターンを撮影してしまうのもアリですよ。歯牙の乾燥に注意して下さい。
迷ったらA系を使って下さい。まず大丈夫です。後は明度が高いか低いか、透明感が有るか無いかぐらいですから・・・。
迷ったらA系を使って下さい。その歯は透明感の強い、明度が低めのA系の色です