ゴールを決めるのは・・・。
こんにちは。今日は仕事のお話しです。
シェードテイクとジルコニアフレーム試適の画像です。
A3とA3.5のシェードタブが黄緑色に見えるという事は、患者さんの天然歯は赤みの強い色をしているという事です。3本とも違う色をしています。真ん中から中切歯・側切歯・犬歯と言います。
中切歯は根元の所がピンク色ですねぇ。もう歯肉の様な色でしょ?先端にかけて白っぽいですA3より白いです。ジルコニアフレームの白さから推察するとA2より白いかな?
側切歯は明度が低めで深みのある透明感があります。先端の手前側が少しブラウンですね。根元は少しピンク系。
犬歯は1本だけ不透明な感じで他の2本よりは明度が高め・・・。
こんな感じかな?擬似支台歯模型はワックスなのでグニュグニュ動きます。ので、作業しているうちに真ん中に隙間が出来ちゃいました。お口にセットしたらピタッといきますのでご安心下さいね。
撮影する背景やアングルで全く別物に見えます。写真は怖いです。セットしてみないと何とも・・・。で、セットです。
これを試適として更に修正すればもっと良くなるんだけどなぁ・・・。と思ってしまいますが患者さんは満足されたようですので、これで完成となりました。側切歯の「乗っかってる感」を直したいです・・・。ピンク系のサービカルトランスルーセントを大胆に使いもう少し小さくして、ひっこめたいなぁ。下顎の前歯はセラミックを盛れるスペースが薄く・狭いので難しいです。
ゴールを決めるのは患者さんですからね。少しでもキレイに・明るく健康的にと言う技工士補正が邪魔をしてイマイチ似せきれませんでした。が、明度低下させてグレーな差し歯になってしまうよりは良いのかなぁと思っています。
最初のシェードテイク画像とセット後の画像は歯科医院の先生が撮影してくれたものですが、とても精度の高い良い情報です。
歯の色でお悩みの患者さん・差し歯の完成度に不安を持つ患者さんは、歯科医院に専用のカメラがあるかどうか、歯科技工士さんが見てくれるかどうかをポイントにして、歯科医院を選んでみてはいかがでしょうか。それでも、残念ながら1回でピタっと色を合わせるのは困難です。正直なところ・・・。より高い精度で色や形のマッチングを望まれる場合は、もう少しだけ来院回数と期間が増えますので、ご理解・ご協力をお願いしますね。とても根気の要る製品なんです(苦笑)。
- 投稿日時 : 2018年11月17日
- カテゴリー : ジルコニアセラミック, 日々のこと, 臨床例・治療例