難症例
お盆休みに入りました。
しかし、難症例がありますので・・・今日もラボに居ます(笑)。
支台歯の色調がバラバラです。ジルコニアフレームの色調選択や使用するセメントの選択も重要です。
ワックスアップして唇側コアを製作し、フレーム形態にカットバック。CAD/CAMセンターに送ります。
完成したフレームを調整して、フレーム試適です。
遮蔽力の強いトライインペーストを使用してセットしてみました。側切歯の明度がかなり違いますね。比較しやすい様に合成してモノクロにしてみると・・・
この時点でここまで明度差があると、オペーシャスデンチンでは歯が立ちません。
オペークレイヤーも併用する必要があります。こういう症例の時はオペークレイヤー焼成まで、もしくはオペーシャスデンチン焼成まで進めてから試適に臨むのもアリですね。
一度でピッタリ色が合う可能性は低い事・試適・修正も重要なステップである事を説明すると納得して下さいました。良いモノを提供したいという熱意が伝わったのか、歯頚部・中央部・先端部で色が違うのが気になる事をお話しして下さいました。歯科技工士の習性で美しいグラデーションは全力で模倣したくなりますが、患者さんはそれを望んでいない場合があります。
しっかり説明して、信頼してもらい。最善を尽くす。話術を磨く努力も大事な事ですよね。
- 投稿日時 : 2019年08月11日
- カテゴリー : ジルコニアセラミック, 日々のこと, 臨床例・治療例