こんにちは。
最近、自費のお問い合わせがとても多いです。自慢でも何でもなく、そういう時代に突入しているだけなんですよね。
前歯のCAD/CAM冠にOKが出たら一気に情勢は変わります。そろそろか?・・・
国内の70~80%を占める少人数ラボ・後継者不在のラボはCAD/CAMマシンの設備投資が非常に困難です。新型コロナの影響で更にマズイ状況です。
そうなると大型ラボに頼らざるを得なくなるのですが、生産能力には限りがあります。国の方針・政策に技工所だけがついていけない結果になってしまいました。
保険治療が滞り、ちょっとしたパニックになるかも知れません。どうなるんでしょう・・・。CAD/CAM冠の技工料金が5000~6000円の所もあるらしいので(笑)最終的にその価格帯で落ち着いてしまったら、同じ事の繰り返し・・・。どうか社員の技工士さんを大事にして欲しいです。勤務時間・人件費・・・そこから技工料金が決まるのです。技工料金の設定に体制を無理矢理合わせるのは逆ですよ・・・。お願いしますよ。時代の転換期・将来の見通しの悪さ・後継者問題・廃業を決意される技工所も多数・・・。
歯科医院も困るだろうけど・・・一番困るのは患者さんです。こうなるのは予想できたけど・・・新型コロナが拍車をかけました。最悪のタイミング・・・。経済の専門家さんが言うには
「時代の変化に対応できずに企業が淘汰されるのは当然の事。」とサラッと言うけど・・・怖いねぇ(笑)
さて・・・がんばろうね!今日は写真がないねぇ(笑)
患者さんに「高いモノを押し売りしている。」という印象を持たれないような薦め方って難しいですよね・・・。
私は医院経営の専門家ではありませんが、しっかり説明して、良いモノに投資して頂くようなカウンセリングを実践している歯科医院は、患者さんが集中しています
他の歯科医院での治療に不満を抱いた患者さんの「やり直し症例」が多いのは、評判が上向きになっている証拠です。当然プレッシャーがハンパないですし、良い結果を出す責任があります。技工所選びが重要になるのも当然の事です。せっかく自費の治療を選択して頂いたのに、イマイチな技工物をセットしてしまったら、今までの取り組みや苦労が水の泡・・・。
歯科医院の評判は落ちますし、次の患者さんを呼び込んではくれないでしょう。
「こういうシェード写真が欲しい。」 「もう少し形成量が欲しい。」 「試適をして欲しい。」というラボサイドからのお願いは、すべてが結果を出す為に必要と判断してお願いしています。情報の共有・意思疎通・意見交換も無しに漠然と技工物を製作し、シェード修正・再製作になるとイヤな顔をする技工士(ラボ)さんは、そもそも患者さん・歯科医院の事を第一に考えていません。「うるさいと嫌われる・・・。」ラボの経営の事しか考えていない技工士さんは大体この言葉を言います(笑)。
向上心に溢れている歯科医師は「重要な提言」をしてくれる熱心な技工士さんを探しています。そこで・・・
トライインペーストを是非準備して頂きたいです。

合着に使用するセメントの色調でセラミッククラウンの色調は変化します。これは厄介な事では無くて、良い事だと思って下さい(笑)。最後の最後にシェードの微調整が出来る可能性があります。「患者さんのOKは出てるけど、少し暗いんだよなぁ」「まぁまぁ合ってるけど、少し色が薄い(白い)かなぁ」そんな時ありますよね!
合着後にどのような色調になるのかシュミレーションが出来る。
これはとても重要です。もう一度言います。
重要です(笑)。
技工士さんがオペーク色のトライインペーストまで総動員して変色支台歯の影響を消して色合わせしたのに、何もナシで患者さんのお口にカポッとはめて「あれ?少し暗いなぁ。再製作お願いしま~す。」だと技工士さんがかわいそうです(笑)
‟ジルコニアは支台歯の色に左右されない”というのは、だいぶ前の話。消しゴム色のジルコニアはそうでしたが、審美領域に使用するジルコニアは透光性がある物にシフトしてきております。
e.max等のプレスセラミックスはさらに透明感がありますので、セメントの色調にかなり影響を受けます。トライインペーストは各メーカーさんのラインナップにあるはずですので、ディーラーさんに問い合わせて準備して下さい。当然ですが、チェアサイド・ラボサイドで同じメーカーさんの同じ製品のもので統一するのが鉄則です。
私はうるさい技工士ではなく、熱い技工士なだけです(笑)。