新・攻略法

㈱松風さんのプレスセラミック用陶材 ヴィンテージLDの新色が良かったですよ

技工士さんから問い合わせが何件かありましたので・・・

オペークデンチンのOD-LAOD-Wが気に入りました。配合率を変えてカスタムシェードガイドを作ろうと考えています。

A1より明度が高い場合や、ホワイトニング経験者のミルキーなエナメル色の再現が難しかったので、どうしてもジルコニアセラミックに逃げる事が多かったのですが、これは使えるパウダーです。

今までは、明るく不透明なインゴットでプレスしてスタートしていましたが、プレスフレームの絶対的な厚みが必要だったり、プレス温度の微調整が難しかったり、何より一番ダメなのが焼成回数により明度が落ちる事でした。フレーム自体の明度に頼っているのにねぇ・・・。

今後は大きく作り方を変えて、フレームは薄く・オペークデンチンのスペースを作り対応していきたいです。ジルコニアフレーム風プレスフレームみたいな感じで・・・。

マテリアル的にはインレーやラミネートベニアは最高なんだけど・・・。シングルクラウンの場合はね・・プレスフレームの透明感を活かせる様な健康的で明るい色調の支台歯の症例ってなかなか無いんだよね。実際は・・・。何らかの問題があるから治療してクラウンを補綴するわけだから。

支台歯色の写真が無かったので、保険のつもりで少し明るめに仕上げて、修正できるように納品しました。

明度を下げる・彩度を上げるのは簡単ですからね。

患者さんが喜ぶレベルのズレなのか、先生の神対応なのか、一発セットになりました。良いのかな?終わり良ければ何とかです・・・。

肉眼だともう少し白く見えるはず・・・マッチしている様にみえるアングルで撮影してくれたんだと思います。ありがとうございました。

 

浮気未遂

待っていました。プレスセラミックでA1やB1より明るい色の再現はとても難しかったですから・・・。

「この症例。ジルコニアプレスどっちがいいですか?」と先生に聞かれると

ジルコニアですかねぇ。」と答えてしまう私・・・。

ジルコニア用陶材のZRと比べると色の種類が少なすぎるし、焼成回数によって明度が変化する所もイヤ。

この陶材だけ松風イズムを継承していないので、そこも難しい。

という事で苦手意識が先行して、あまりコマーシャルをしていませんでしたが、レッドシフトの方法も教わりましたし、焼成回数の明度変化も良い対処法を見つけたので大丈夫。

裏技と併用する事でメタルコアだっていけるしね。ジルコニアフレームの外注費も無いし、納期も早くて、適合が良い。

使いこなせれば、とても良いマテリアルなんですよねぇ本当は。

特殊色もZR並みになってきたので、プッシュしようかな・・・。

それと・・・面白いのが

ジルコニアフレームにも使える!?

まぁZR陶材を全色持っているから、出番はないけ・・・いや、待てよ。

海外のあのメーカーに近い発色なので・・・アリかな?

GCさんのイニシャルに乗り換えようかなぁ。と思っていましたが、やめました。

気になる事+追記

「川岸さん、ブログ見ましたよ~。」

いろんな方々が声を掛けて下さいます。有り難いです。

さて、皆さんインターネットを使う時にどのブラウザをお使いですか?

私はグーグルクロームをメインに使っていたのですが、最近、画像表示がおかしくなって緑や赤の四角いノイズが入る様になってしまいました。イロイロ調べて設定をいじったら直りましたが、画像の色がおかしい気がする・・・。

調べてみると、クロームの色味が変わって悩んでいる人が結構いるみたいです。

使うブラウザによって色が違うらしいですね。知りませんでしたよ。

私の会社のホームページで検証してみました。こちらがグーグルクローム

左の上下に並んでいるのが、WEB上のホームページの画像。右の1枚が元のJPEG画像です。色がくすんでいて、地味になっちゃっています。ショックです。

で、こちらがインターネットエクスプローラーこちらもオリジナル画像とは違いますね。濃い目の味付けです。

両者を比較してみると・・・。左がクローム・右がエクスプローラーです。皆さんがお使いのモニターによっても違うと思いますし、肉眼での見え方も違いますので、確認してみてくださいね。ここまで違うと少し・・・こう・・・何というか・・・イヤですねぇ。

プロの写真家さんや、ウェブデザイナーさんは、何を使ってるんでしょうか?

歯科技工士的には色の判別・透明感の比較にはエクスプローラーの方が判りやすい気がします。個人的な好みの問題ですので、ウチのホームページもエクスプローラーで見て欲しい(笑)・・・イヤ、別に良いんですけどね。

クロームは何か・・・こう・・・汚く・・・見える・・・ので(笑)。

マニアックな話題で申し訳ないです。いや~気になるなぁ~。

 

 

——–追記(9/12)—————————————————-

昨日の続きです。

このブログを見た方からメールが届きまして、とあるプロカメラマンさんのサイトを教えて頂きました。

ブラウザと色の違いについてとても興味深い事がたくさん書いてありました。

元画像に近い色で閲覧出来るブラウザ・・・ありましたよ!

firefoxです!!

ほんの少し彩度が強い位です。肉眼だとほぼ一緒です。いや~なんか凄く得をした気分です。使い勝手が良かったら、メインのブラウザとしてfirefoxを使ってみたいと思っております。

素晴らしい情報を提供してくださり、誠にありがとうございました。匿名でのメールでしたので貼り付けてあるURLをクリックするのに多少勇気が必要でしたが(笑)。ウェブデザイナーさん?プロカメラマンさん?マニアックな歯科関係者さん?かなり話題が偏っているこんなブログに興味を持って頂き、ホントに嬉しいです。これからもよろしくお願いいたします。

 

 

奥歯

「臼歯のシェード写真って、どう撮れば良いですか?」

臼歯とは奥歯の事です。前歯ほどシビアなマッチングは要求されないので、技工士としても少し気が楽ですが、患者さんがどの程度のものを想像しているか・希望する色はどの位なのかを察知するセンスが必要です。

「奥歯はこの色が一般的ですよ~。」と、適当な事を言って押し付けるのはNGです。シェードタブを選んだら鏡を見て確認して貰い、同意をして頂く事が大事だと思います‟私も一緒に選んだ”という感覚を持てますから・・・。

前歯と同じように3本のシェードタブを使うのは困難なので、私は別なシェードタブを使っています。

松風さんのヴィンテージ カラーインジケーターです。単色でテーパーが付いているので、厚みの変化に伴う色の濃淡も確認できます。支台歯色のシェードテイク時などコレがあると便利です。

反対側の写真があると、さらに助かります。

上顎(上の歯)の場合は、会話中に対面する人に見える事は少ないですが

咬合面・頬側面の色が判るように何枚か撮って頂けると有り難いです。

Nikon D90  1/125秒 f/22  リングフラッシュ

カメラ好きなマニアックな先生はミラーを使って反対側と比較できるような凄い画像を送ってくれたりします。その分プレッシャーを感じますけど(笑)。

反対側同名歯のプレスインレーです。

もう1ランク透明なインゴットでも良かったかな(汗)。インレーの場合は、歯頚部~咬頭頂のグラデーションが強い症例が難しいです。セレックをお持ちの先生方は判ると思います。適合に関してはプレスインレーの圧勝ですので、セレックインレーに飽きてきた先生方はお試し下さい。感動ものですよ。もちろん技工士さんの腕にもよりますよ(笑)。

咬合面へのステイニングは歯科関係者にはうけますが、患者さん的にはあまり嬉しくない事のようです。特に女性の場合は、少し白めで・キレイにした方が喜んで頂けるのでその辺の指示があると、仕事がしやすいです。

ラボ見学

いつもお世話になっている歯科医院さんがラボ見学に来て下さいました。

患者さんに説明出来るように、ジルコニアクラウンの製作工程シェードテイキングの注意点・口腔内撮影のポイントなどを質問して下さいました。治療の合間だけですと、なかなか深い話が出来ないので、このような機会はとても有り難いです。

歯の色合わせ(シェードマッチング)についての意見交換がメインでしたが、カメラの違いや撮り方・技工士が欲しい画像とはどういうモノか等、かなりマニアックな提案もさせて頂きましたが、とても真剣に聞いて下さいました。

セット時の立ち会いが出来ずに気になっていた症例があったのですが・・・。

明度の高いインゴットでプレスして、明度低下しない厚みをキープ

ほんの少し彩度を高くしておきます。トランスルーセントをレイヤリングしますから・・・。明度低下も大丈夫。

エナメルとトランスルーセントを築盛して黒バックで確認。

口腔内写真をバックにして、外部ステイン前のチェックをします。

残念ながらセット日にスケジュールが合わず、ガッカリしていたのですが、セット時の画像データを頂きました ♡コントラスターを使ってくれた♡

プレスセラミックで明度低下に苦しめられたケースです。ここでも明度低下恐怖症が出てますね(笑)。

歯冠中央付近の表層にトランスルーセントが足りない・表面のツヤが足りない・先端の透明感とシャープな形の表現が甘い所が反省点です。ニコンの描写力は凄いですね。こんなに上手に撮られたら、技工士さんは大変になりますね(泣)。頑張らないと・・・。

「今度、歯科医院でシェードテイクと口腔内撮影の勉強会をしたいです。」とお願いされましたが、とても良い企画だと思います。シェードマッチングは情報伝達がキモですからね。

患者さんの為に何が出来るのか・次の改善点はどこか、常に進化しようとする情熱が半端ない歯科医院さんです。その熱量は間違いなく歯科技工士にも伝わり、モチベーションの高い状態をキープ出来ます。本当に感謝しています。

とても楽しい時間でした。今後ともよろしくお願いいたします。

 

 

自分の歯を作る。

ガタガタですねぇ。こんなに悪かったのか・・・。これ私の模型です(笑)。

下の小臼歯がもうダメだったのでクラウンを入れました。金属代がもったいないので、プレスセラミックです(笑)。

あまり受注がない色のインゴット(材料)でプレスしました。在庫処分です。ステインで色を似せる事もできますが、忙しかったので咬合面だけ・・。

自分の歯なのに気合いが入りません(笑)。グレーズペーストを塗りまくって、ズルンズルンに・・・研磨の時間短縮です。

これ、私のです。白ければ良いのです(笑)。歯ぎしりが強烈なので素材のチョイスが難しいです。出来る限り天然歯と同じ減り具合のモノが良いのでしょう。ゴールドクラウンも考えましたけど・・・さすがに、ねぇ。

フルジルコニアなんか入れたら、とんでもない事になるんでしょうねぇ。硬すぎて別な問題が出てきそうです。反対側にメタルセラミックが入っていますが、割れたり・欠けたりせず丁度いいスピードで擦り減っています。メタルセラミックはオールマイティですよね。適合も良いし・・・。

同じ日に作った患者さんのメタルセラミックです。↓この後もう少し研磨をしてから納品しました。患者さんの症例は気合いを入れて丁寧に製作していますのでご安心下さい(笑)。

症例により何がベストなのか患者さんに説明・提示できないと信頼を失う事になってしまいます。最新が最善ではないと言う事ですね。

新しい術式やマテリアルがどんどん出てきますが、特徴や物性をしっかり把握していないとダメですよね・・・。

安いのには訳がある

前歯の真ん中の歯を中切歯(ちゅうせっし)と言います。

この歯を1本だけ作る事をシングルセントラル症例などと呼んだりするのですが、この症例がとても難しく、楽しいです。

オールセラミックと言われる差し歯は内部に金属を使用していないので、とても明るく健康的な発色をするので人気が急上昇中です。

歯医者さんで差し歯を選ぶ時、種類が多いので悩んでしまいますよね。

レイヤリングとかステイン、プレミアムとかスタンダードなど歯科医院によって表示が違うのでますます判りにくくなってしまいました。

簡単に分けると作り方が2種類に分かれます。

レイヤリング法象牙質やエナメル質を色の違うセラミックで何層も重ねて作る

  ステイン法=1種類のセラミックで形を作り、表面に色を塗って作る

製作時間や難易度がかなり違うので、値段も違います。

レイヤリング法は微妙な色の濃淡や透明感の変化にも細かく対応できるので、前歯を作るのに適しています。

ステイン法は構造が単純で強度があるので奥歯や、本数の多いブリッジなどに採用されます。最近は透明感のある素材の開発が進み、前歯にも使えそうな物も出始めてきました。しかし、複雑な色の変化のある歯や透明感のグラデーションが強い歯にはまだ対応しきれないのが現状です。色のアレンジをする手段が表面に塗る絵の具の様な素材に頼らざるを得ないためです。

ハリウッドの女優さんや、芸能人の皆さんの様に白くて単純な歯の色はステイン法で製作可能です。

しかし、シングルセントラルの場合ステイン法で色を合わせるのはとても困難です。隣の歯が差し歯で単調な色をしているなど、かなり条件が絞られてきます。

歯科の相談を受け付けるサイトを覗いて見ると、ステイン法で製作した差し歯の色に納得できずに、トラブルになっている件をよく拝見します。リーズナブルな価格は魅力がありますし、歯科医院の説明不足が原因だったりする様です。安いのには訳があるという事ですね。

差し歯を製作する技工士さんに同席してもらい、しっかり写真を撮り、納得するまで説明を聞いて治療を受けていればトラブルにならなかったのかもしれません。作るのはたった1本ですが、多くのステップを確実に実行し、様々な準備をしっかりやってこそ良い製品が出来上がります。

 

嬉しい一言

寒くなってきましたね。大間沖のマグロも脂がのって最高の時期がやってきました。漁師さんはハンパない荒波をものともせずに、沖へ向かいます。

さて、先日とても苦労した症例がありましたので・・・。歯科医院から頂いた画像がこちら。A2・C1・D2のシェードタブを選んでいるあたりから難しい色調である事が伝わってきます。

隣の歯もセラミッククラウンのようです。”他の技工士さんが作った物に色を合わせる”という仕事も独特な難しさがあり、しかもシングルセントラル(真ん中1本だけの症例)ですから、苦労しそうです。こういう症例が最も難易度の高い仕事になります。1回目で色がバッチリ合う事はまずないので、試適(途中で色の確認や噛み合わせのチェックの為に患者さんに来院してもらう事)をしながら、だんだん色を似せていくのが確実な方法です。

シェードタブがかなり手前にあるので、目標歯となるクラウンがとても暗く見えるのですが実際はそこまでグレーじゃないかも・・・。予想と勘を頼りにクラウンを製作して、シェード写真を撮りに行く事にしました。

歯頚部が隠れてしまいましたが・・・。だいぶ白くずれていました。(肉眼だと、さらに白く見えます)ただA2よりも明るいエリアがあったり、透明感の印象が違ったり最初の画像と肉眼では大きな違いが確認できました。

表面のフワ~としたホワイトステインが特徴的です。患者さんは歯と歯の付け根の隙間(ブラックトライアングル)が以前から気になっていたようでしたので、歯の形を少し膨らませて歯肉を押す事を試してみる事にしました。あとはオレンジ色を少し足して透明感のあるエナメル色をのせれば良い。と思い製作してみたのですが・・・・・やりすぎてしまいました。

まず付け根の歯肉を圧迫しすぎて強く変色しているので良くないです。形のバランスまでも犠牲になっています。色調も全体的に赤・オレンジ色が強すぎて明らかにマッチしていません。

完全にブラックトライアングルを消す事は困難かもしれないという事を説明し、もう一度チャンスを頂きました。次は失敗できません。3回目ですからね。

ん~ちょっと白かったなぁ~とドキドキしながら鏡を渡すと・・・

患者さん:「あれ?入れたのどっちの歯でしたっけ?

技工士にとってこれほど嬉しい言葉はありません。涙が出そうでしたよ(笑)。

白枠の部分を切り抜いて反転させてみると少し色相がずれているのが判ります。さほど違和感を感じないのは、明度がまあまあ近かった為だと思われます。

患者さんには満足して頂けましたのでセットする事ができました。何度も足を運んで頂きありがとうございました。

技工士の提案に耳を傾けて、患者さんに丁寧な説明をしてくださった先生。毎回、シェードテイク・写真撮影のサポートをしてくださるスタッフの皆さん。どうもありがとうございました。

 

 

 

ムズカシイけど面白い

こんにちは。今日はセラミックインレーのお話です。コレです

私達、歯科技工士は、差し歯・銀歯・入れ歯など様々な物を作るのですが「詰め物」などと呼ばれているのをインレーと言います。皆さんのお口の中にもあるかもしれません。

一般的なものはパラジウム合金という金属で作られています。金属なので口の中では黒っぽく見えてしまいます。大きく口を開けて笑った時に見えやすいのが下の歯ですが、下の歯列から金属を取り除いただけで、ガラリと笑顔の印象が変わって見えます。接客業など人と接する機会が多い患者さんや、女性に人気があるのがセラミックインレーです。

やはり下の歯の受注が圧倒的に多いです。以前は壊れやすくて、お勧めしにくい製品でしたが近年の素材の進歩、製作技術の確立によりとても良い製品になりました。

セラミックのインゴット(画像1)を溶かしてプレスするタイプ(画像2)の物は歯型に適合(フィット)する精度が高く、治療した歯が再び虫歯になるリスクが低くなります。色も適度な透明感を持ち合わせており、周りの歯の色を拾い上げる感じになる為、口の中に違和感なくマッチします。

 

(1)セラミックインゴット      (2)プレス工程

このインレー。こんなに小さいのですが難易度が結構高めで簡単にはいきません。形が複雑なほど歯型にフィットさせるのが困難になります。

材料の温度管理、材料の相性、機器のプログラム設定、忍耐力、精神力、集中力(笑)。形だけでなく色の調和まで求められるので、技工スキルのすべてが詰め込まれているような気さえします。しかも、機器・材料は次々と新しい物が登場してくるのでチェックも欠かせません。メーカーさんの努力には本当に驚かされるばかりです。昨日まで苦労していた工程が新たな材料の進化で一気に解決するんですから。

でも、最後は人の手が良し悪しの決め手である事に変わりはありません。このぐらいでいいかぁ・・。まぁこんなもんかな・・。という気持ちが少しでもあるとハッキリと製品に出てしまいます。

顕微鏡を覗き、息を止めて作業する瞬間が結構好きです。

 

 

 

 

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