中切歯単冠・・(汗)
ワールドカップが終わりました。さぁ仕事。仕事(笑)。
差し歯に合わせる症例です。初期のe.maxか、エンプレス2かも・・・。海外製品特有の緑色な感じ・・・。特徴が少ないので明度の違いが判りやすいケースです。難しいんです。とても・・・。患者さんはジルコニアクラウンを選択されましたので、素材の違いもあり、簡単な症例ではありません。
擬似支台歯の色合わせです。もう少しオレンジ色を強くしましょうね。ここで「まぁ、こんなもんかな。」って進むと痛い目に遭います。歯肉色も薄めのピンクで作り直します。
ジルコニアフレームの試適です。余分なトライインペーストを取り除いてから写真を撮るべきでした。不透明で明るいフレームを選択し、厚みは0.5mmで統一。トライインペーストはブリーチ色を使用して変色支台歯の対応はパーフェクトだと思いましたが、歯頚部の明度低下(写真だとそうでもないんだけど)が予想以上でした。血液が内面に入り込むと紫色に変化するのも注意すべきポイントです。支台歯がブラウンなのに、フレームにブラウンは反映せずにグレーになります。不思議です。・・・試適をします。
ん~。完全に明度低下恐怖症になっております(笑)。フレームの明度低下にビビりすぎました。オペークデンチンの厚みをミスしました。出血の影響もありますが、赤みが強すぎるのでデンチンの基本色はA2・C2・D3のブレンドに変更しましょう。指状構造はA1.5で、表層はopal58にトランスをブレンドしてみます。
さぁ、勝負!!
反射してしまったので、角度を変えて・・・(笑)。
患者さんにはとても喜んで頂けました。良かったです。
直したい所はまだありますけど・・・。最近やっとジルコニアに慣れてきました。メタルセラミックとは全く別のジャンルである事を理解するのに時間がかかりましたが、準備をしっかりして、ステップごとの確認を怠らない事が成功への近道のようです。力の差が出やすい商品ですね・・・怖い、怖い(笑)。
全面的な協力をして下さる歯科医院さんのお蔭です。ありがとうございました。
- 投稿日時 : 2018年07月18日
- カテゴリー : ジルコニアセラミック, 日々のこと, 臨床例・治療例