予測色
こんにちは。今回はこの患者さん。
プレスセラミックです。
今後、ホワイトニングの施術を継続したいそうです。ちょっと前に、何年ぶりかの施術をしたらしいです。あと1回くらい施術してみたら、大体の落ち着く色を見極められる可能性があるので、安全というか、狙う色調の幅が狭まるので・・・でも、イロイロ患者さんにも都合がありますから。
と言う事は反対側の中切歯の今の色に合わせてもダメ。
ホワイトニング後の変化した色調を予測して製作します。難しいような、簡単なような・・・。
ホワイトニング後の色調変化には個人差がありますので、歯科医師・スタッフさんから「こんな感じに変化する事が多いです。」という情報を加味しながらの作業です。
エナメル質の透明感が減少して、歯頚部〜切縁までのグラデーションが無くなるケースが多いみたいです。
患者さんからも理想的な色の好みを聞いたりして製作しました。明確なゴールが漠然としている症例です。
セット後の患者さんの喜び方を見て安心しました。
タブレットに合成写真を数枚取り込んで、「こんな感じ?」と事前にディスカッションするのもアリだなぁ。と思いました。
今後の歯科技工士の治療への関わり方は多岐に渡るように感じます。マテリアルなどの説明・メンテナンスの重要性や心理面でのサポートなど、より患者さんに近い場面での活躍の場が期待される様に思います。
デジタルデザイン・リモートワークの普及でますます患者さんとの距離が開いてしまう様に思ってしまいますが、患者さんの目を見て会話をして、セットの現場に同席し、喜ぶ姿を生で見られる経験は何物にも代えがたい・・・。
歯科技工所の技工士であっても、院内技工士さんの様なスタンスは失わない様にしたいです。