ビシャー
こんにちは。
以前マージンポーセレンの記事を書いた時にね・・・若い技工士さんから質問を頂きましてね。
院内ラボの技工士さんで、ジルコニアやe.maxの経験はあるけど、マージンポーセレンのメタルセラミックは初めてみたいで・・・
メタルセラミック自体あまり経験が無いらしい・・・そういう世代なんだね。
院内ラボにあるパウダーが松風さんのヴィンテージMP。前に勤めてた先輩が使ってたんだね。
「マージンポーセレンを焼成すると、黒っぽく焼き上がるのですが・・・」
はいはい。あるね(笑)。アドオン陶材でも良くあるやつ・・・。
ちゃんと専用液を使っているのにね・・・。築盛しやすい様に筆に含ませる水分量が多くなる場面ってあるよね?
パウダーを練る時に専用液で練ったとしても、筆から移動した水分(水道水)が最終的に専用液に勝ってしまったら・・・パウダーを水道水で練った事と同じになってしまいます。
水道水は地域によってかなり成分が違うので怖いです。
焼成前の乾燥を少し長めにすれば良い時もあります。
私は精製水を使う様になってから一度も変色のトラブルはありません。ただ、支台歯から抜き取る時に崩れやすい、フレーム内面にパウダーが入りやすいという難点はありますが・・・
すぐに慣れます。
サービカルトランスルーセント陶材をブレンドしてあげると、ザラッザラ感が緩和されますよ。
上の写真のような、支台歯が離れた症例で全てのマージンが「ビシャー」と適合させられた時の快感・・・
コレが解るようになったら、立派な変態です(笑)